おわりに

 パネル展を開催する中で写真集を求める声が聞かれ、写真提供者の了解を得て、出版社・新風舎の助言も受けながら、オヤジたちの無言の声を少しでも広く伝えたいと、実現に踏み切りました。実際には、パネル展で扱っている写真の数に比べ、極端に少ない写真しか掲載できない制約の中で悩み続けましたが、自分の思いを表現させていただくことで決断いたしました。

 「生きる」ということが、戦争の中で、いかに理不尽であったか、その死の事実を直視して、再考したいと、敢えて戦没者遺骨収集をとりあげてみました。
 人の命とは、戦争とはどんなものであるか、目を背けず正面から一人一人が、それぞれの胸に、戦争へ傾く変化を察知できる心構えが必要と考え、「一人ひとりが自分でできることから」の気持ちで、パネル展を通じて自発的な行動を呼びかけたい。
 最後になりましたが、パネル展に賛同いただき、心から応援くださったみなさまに感謝申し上げ、各地域での主催者や来場者からいただいたご支援カンパなどを写真集出版の原資としたことを申し添え、ここに出版できましたことをご報告し、心より御礼申し上げます。

                        2005年5月
                         鈴木 基之


 *本文は写真集発行に当たり、巻頭のはじめに、中盤にパネル展の紹介、巻末のおわりに
  掲載するものとして記述したものです。(file:テキスト文)